2013年8月28日水曜日

Woody Allen Manhattan1979 ポスター他

 日曜日に早起きしてブロカントを梯子。朝は15度でした。既に秋の気配を感じます。5件回りましたが「Nul,Nul,Nul!!! 」*もう最悪〜!といった感じで(苦笑)、本気でブロカントを嫌いになりそう‥…。2年前も毎週のように通っていましたが、ここまで酷くなかったような‥…。最近は要らなくなった衣服や鍋、子供の玩具を売る人ばかり。これも景気の悪さが影響しているのかもしれませんが、彼とも、以前は自分の趣味意外の分野のものでも、思わず綺麗だから立ち止まって眺めたり、また欲しくなって買ったりしたものだけれど、そういう楽しさが減ったよね、と話します。「古き良き時代」のものは市場から消えつつあるのかもしれません。ちょっと残念です。
この日は5時起き。朝一番に行くと、出展者の受付待ちの渋滞が。
真っ暗の中ペンライトを照らしながら商品を見るのですが、
朝早く行くとこんな田舎町でも海外から買い付けで来ている人もいます。

こんな感じで看板が出ているのですが、
GPS(カーナビ)がないと探せなさそうな小さな町で開催されることもあります。

この日の収穫は、
セサミストリートの1970年代の絵本。小学校で使われていたものなので、
ビニールカバーがしてあります。
アニメのイラストは正直好きじゃないけれど、このイラストは色合いが優しくて癒されます。いつの日かの息子用に買いましたが、これでフランス語を勉強し直せ、と言われてしまった‥…苦笑。

1979年のWoody Allen Manhattanのポスター。こちらは朝一番で見つけました。古い映画のポスターばかり並べている人がいたのですが、みんなが一斉に飛びついていましたね。ブルースリーもいましたよ(笑)。
こちらはミシュランの古い地図。
1F時代のもので1910代だったので、
こちらは1920〜1930頃のものではないかと思いますが、
ぼろぼろにくたびれていますが、紙の質感、イラストに味わいがあります。

そして今回も肝心なものは買えず‥…。




2013年8月26日月曜日

Piper Heidsieck の灰皿

以前下記でご紹介したPiper Heidsieckの灰皿をまた手に入れることができました。掌サイズの可愛い灰皿ですが、ダイヤもあったんですね。最近のお気に入りです。http://tomopomoko.blogspot.fr/2011/08/piper-heidsieck.html


最近はこのようなシャンパンメーカーのPubをブロカントなどで探すことは至難の業というより不可能で、ネットで全国的に探してやっと手に入れる感じです。市場から消えつつあるので、それだけに大切にしたい宝物です。





2013年8月23日金曜日

Perougesへ

途中ドライブインで休憩。実はこの時が一番落ち着いて過ごせたかも。
フランスのドライブインってトイレの便座がなかったり清潔感には欠けるけれど
ピクニックができるスペースがあったり、犬を散歩できる場所があるのはいいところ。
 
リヨンの傍にある中世の城郭都市「Perouges」に日帰りで行ってきました。この町は「l'un des plus beaux villages de france」に選ばれています。「最も美しい村」に選ばれるには、村の美化に努めていること、人口が2000名以下等、厳しい条件があるそうです。14,15世紀に栄えた町は、丘の上にあり不便なことから段々と住民が下の町に移り、一時は8名くらいしか人口がなかった時もあったと聞きましたが、今では観光が発達して50名くらいは住んでいるようです。よく映画の撮影などにも使われるそうですが、本当にまるで映画のセットのよう。中世で時が止まったかのような、そんな気分に浸れる素敵な町でしたが、息子が一緒だとそれどころではなく‥…苦笑。


村の麓に一日2ユーロの駐車場があるのですが、着いてビックリ。
この坂道をベビーカーで登るんかい???
奥には階段も見えるけど。そう、ここは何もかも便利な日本じゃないんだもんね。

丘に登ると眺望は素晴らしく美しいのですが。
暑さと重いので(息子が‥…)ゆっくり観賞している余裕もなく。
こちらの写真を見て頂くとお分かりのように、町中路上に丸い石が敷き詰められてるのですが、これがベビーカーが前に進まないのです(涙)。終いには諦め、彼がベビーカーを担ぎ、私は13kgの息子を担当‥…苦笑。周りを見てもベビーカーの方はみんな苦笑いで「ガタガタガタガタッ....」と派手な音を響かせてましてね。確かに中世にはベビーカーはなかったから不便ではなかったんでしょうけれど、べべ連れにはあまりお勧めしない町かも。スポーツになります(笑)。
この町はガレットが有名なのですが、こんな古い秤を今でも使っているんですね。

こんな風に窓越しに売っていました。


兎に角じっとしてない息子を押さえつけながらの食事は無理だと諦め
町の中心のこの大木の見えるレストランで
ガレットとシードルだけ頂いて帰ってきました。
こちらのテラス席であればべべ連れでも大丈夫そうでしたよ。
(どちらにしてもレストランはここしかないかも‥…)

素朴なお菓子でした。
私達はこの後、Polignyという町に寄ってビューコンテとジュラワインを買って帰ってきましたが、Perougesは小さな町なので、どちらか近郊の町とあわせて観光してもいいかもしれませんね。リヨンからは電車で行けるみたいです。日本人の観光グループもいたのでツアーもあるのかな?



2013年8月21日水曜日

ブロカント巡り Alfons MuchaのRuinartの灰皿

今年は冷夏と言われていましたが、予想は外れ平均以上の暑さ。昨年はブロカントにいけなかったので、今年は息子を預けて気合いを入れて早朝から。
そういう時に限って朝から小雨が(苦笑)。
夏でも早朝は寒いくらい。長袖、上着持参です。
でもやはり朝一番にいくといいものが見つかることも、あります。
淡い期待を持っていくわけですが、ここではまずまずの滑り出し。

犬を連れて参加しているパピー(おじいちゃん)も。
ブロカントは一日がかりで、出店する方も朝から準備が大変です。


2件目。こちらはサッカーグラウンドが会場でしたが、着いた途端「外れ」だと(笑)。朝雨が降ると「今日は雨だ、やめよーと」といった感じで、参加者が急激に減ってしまうんですよね。ここは出展者わずか10名ほど。

途中、向日葵畑に遭遇。こういうのもブロカントの楽しみです。

3件目。お昼近くになると太陽が。夏のブロカントは暑いし、冬は寒いし。
宝物探しも楽ではありません(笑)。


4件目。行くときは行きます(笑)。実はこの日はもう1件梯子して終了。

さてこの日の収穫は、

こちらのRuinartの灰皿。アールヌーボーを代表するグラフィックデザイナー、
Alfons Muchaの作品です。売り主は「私の祖母の時代のものだから1930年代」といっていましたが、具体的な年代は不明?でもMuchaがその当時数々のシャンパンメーカーのPUBを手がけていたのは事実ですが、今では複製やらコピーが出回っています。こちらの灰皿も複製がでていますが値段も全然違います(そちらは、オレンジの字で書かれた部分がありません)。何度かネットオークションなどでが見かけていましたが、実際見るのと写真とでは違いますね。実物の方が色がオレンジと黄緑の色のコントラストが綺麗です。こちらは、流石に古いものだけあってヒビが入っています。



2013年8月4日日曜日

夫婦2人の時間

 日本との文化や習慣の違いを日々感じながら生活していますが、その中のひとつに、フランスは強烈なカップル社会だということがあげられます。子供中心の日本と違って、家族は夫婦が基本、というのが第一にあります。子供を持ってから色んな場面でその違いに驚かされますが、フランス人は子供ができても夫婦二人の時間を持つ為の努力を惜しみません。それはパパやママである前に、男女として夫婦間の鮮度を保つことを大切にしているのかもしれません。といっても私は日本人なので、そこまでそういう時間を重要視しない傾向にあり、周りから注意されるほど(笑)。「どうして子供を預けて二人だけの時間を持たないの?」「子供にべったりの生活は良くないよ」と。確かに周りを見ても、子供をベビーシッターに預けてレストランに行ったり、ヴァカンス中も実家に1週間子供を預けて二人だけで旅行に行ったり。そういうことが何の躊躇いや罪悪感もなく普通に行われるのが、ここフランスでは当たり前です。私の周りには「妻にお母さんを求めてません、妻には永遠に僕の妻(女性)であって欲しい」と願っている男性がとても多いです。だからでしょうか?家事と育児に専念する女性は少なく、女性も自立して社会に積極的に出ていくのが普通で、男女間で「対等」という関係が成り立つのかもしれませんね。

と言う訳で、ヴァカンスということもあって息子を義母に預けて、先日レストランに行ってきました。

 マルシェの傍にあるレストランです。メニューを見ると「I love Dijon」というディジョンのスペシャリテを頂けるメニューもあるので、観光でいらした方にはいいかもしれませんね。              
DZ'Envies
12 Rue Odebert
21000 Dijon
03 80 50 09 26


2013年8月1日木曜日

パリ装飾芸術美術館「Pub Mania, ils collectionnent la publicité」

先日パリの装飾芸術美術館に行ってきました。
お目当てはこちらの企画展をみるため。
 贅沢な刺繍やスパンコールが施された素敵なドレスですが、19世紀のウェディングドレスとか。この上半身の細いこと!当時の女性はウェストが40cmくらいしかなかったと聞いたことがありますが、お洒落はやせ我慢といってもね...。具合が悪くなって気絶する人や病気になる人もいたとか。
 この美しい?シルエットを作る為に、コルセットで胸を押し上げ、ヒップを豊かに見せる為に「faux cul」という、スカートの後ろを大きく張り出させることによって腰の丸みを強調する巧みなしかけをつけていました。女性の美にかける努力と忍耐が感じられますが、ため息が出るほど美しいドレスではありますが、今の時代に生まれてよかった、としみじみ思ってしまいます(笑)。
子供用も飾ってあって可愛い。
 
 でも本当の目的はこちらの企画展「Pub Mania, ils collectionnent la publicité」。個人的にワインメーカーのPUB(ノベルティグッズ)を趣味で少しずつ集めています。フランスにはこういう古いPUBをアートと同じ感覚で集めているコレクターが存在するのですが、こちらの企画展をみて頂いておわかりになるように、いるんですよ、本当にこういうマニアが(笑)。企業が無料で配った古いノベルティグッズにプレミアがついて、ネットオークションなどで驚くほど巨額で取引されることがあります。勿論全ての商品に価値があるわけではありませんが、個数限定でVIPに配られたものや、有名イラストレーターが描いたもの、コラボものなどは人気があります。こういったノベルティや販促グッズというのは、実は1900年以前から始まり、産業化の時代の流れにそって色んな企業が広告や販売促進の為に作り出したものですが、意外と歴史は古いんですよね。

 入ってすぐに展示してある、1900年代初頭の華麗なる扇子のコレクションも圧巻でした。有名なアーティストが描いたものや、クリエイティブなもの、色合いが美しくて、まるで絵画をみているかのように楽しめます。こちらの団扇も以前卸したことがありますが、1900年のものです。扇子は、1900年初頭に流行ったノベルティのひとつですが、その当時は扇風機もなかった訳ですから、このような扇子をもってバールで貴婦人達が優雅にお茶を楽しんでいたのでしょうか?扇子の流行は限られた短い期間(1800年後半から第2次世界大戦頃)だっただけに、マニアに人気のある貴重なアイテムです。1800年後半から1900年初頭にかけては、こういった扇子や紙でできたPUB、例えばクロモのような、当時広告用に盛んに作られたトレーディングカードのみを生産する印刷屋「chambrelent」もパリにあったと聞きます。

キーホルダーも沢山。ここまで集めてしますマニアの心理とは?途中収集家にインタビューしたビデオが流されていましたが「集めだしたら楽しくなっちゃって止まらなくなった」というのが本音ではないかと思います(笑)。
この子もうちにいるな(笑)。
古い灰皿もキーホルダーやポスターと並んでコレクターズアイテムです。
こちらのポスターも素敵。古い映画のポスターなどはこちらでも凄く高くで売られているのを時々みかけますが、ポスターもいい状態で残っているものは本当に数が少なく、探す時に苦労した覚えがあります。折角いい状態のものであっても、売り手の配慮に欠ける梱包のせいで、配送の際に痛んでしまったり。やはり紙ものは難しいですね。だからこそ、マニアは欲しいのかもしれませんが。

以前こちらのブログでも紹介した「Colonne Morris」も飾られていました。右手は1814年創業のショコラメーカー「Menier」のものですが、こちらのオブジェは1900年代初頭のものです。綺麗な状態で残っているのを見ると嬉しくなります。ここまで揃っていると、ノベルティグッズと言えども、時代ごとに流行があることがわかりますし、販売促進で配ったものとは思えないくらい手作業で丁寧に作られているものもあったり、まるで美術品をみているかのように楽しめます。ノベルティ=おまけの概念が変わると思います。こちらの企画展は5月23日から10月6日までやっています。
 
こちらの美術館、ラリックなどの古い宝石を展示してある部屋や、玩具を展示してあるコーナーもあってなかなか見応えたっぷり。「駆け足でも一日で見るなんて到底無理」とすぐに諦めてしまいましたが、こちらのコーナーは興味本位でちょこっと覗いてみました。
 こちらの美術館では玩具もひとつのオブジェと捉えているようですが、あれ、これうちの寝室に飾ってあるよ(汗)。
やだやだ、この子も見覚えあり(驚)。
こちらも全く同じものがある、箱付きで。復刻版?かと思うような玩具ですが、こちらも1970年代のオリジナル。ほんとにどんだけオタクなんだか(私も人のこと言えないけれど...苦笑)。
美術館を出るとチュイルリー公園でのんびりお昼寝をしている人達が。「これぞフランス的」と思ってしまう光景。パリに来ると、ついついあれもしたい、これも買いたい、になってしまいますが、何もしないことが一番の贅沢なのです。子供ができた今、一人でパリに旅行なんてとても優雅な時間に感じます。でもたまにはいいよね(えへ)。